パワーグリップとリストストラップの違いを解説
握力の消耗を防いで背中を追い込むために、パワーグリップとリストストラップの構造と使い勝手の違いを整理します。
・文・真壁 律(まかべ りつ)

構造の違いが生む固定の手間
背中を鍛える種目では、ターゲットの筋肉が疲れる前に握力が先に限界を迎えます。そこで登場するのが握力を補う補助具ですが、形状は全く異なります。
パワーグリップはラバー製のベロが本体に縫い付けられており、バーに沿わせて握るだけで一瞬でセットが完了します。一方のリストストラップはコットンのような布製の紐であり、金具に通して輪を作り、そこからバーに数回巻きつける作業が必要です。
セットにかかる時間はパワーグリップの方が短く、インターバル中のストレスが少ないと感じる人が多いです。ただ、紐の長さや巻き方を変えて調整したい場合はリストストラップに軍配が上がります。
対応できる種目とグリップ感の差
プル系のトレーニング、例えばデッドリフトや懸垂が1回もできない理由として、バーを握り続ける力が足りないケースがよくあります。こうした引き動作全般で両者は使えますが、握り心地には明確な違いがあります。
パワーグリップは手のひらに厚みが出るため、太めのバーだと少し握りにくさを覚えることがあります。ただ、手のひらのマメや擦り切れを予防する効果は高く、皮膚の保護という面では優れています。
リストストラップは紐が直接バーに食い込むため、バーとの一体感を得やすいです。厚みが出ない分、いつも通りの手の感覚で引ける点を好むトレーニーも少なくありません。

耐久性とメンテナンスの観点
毎日ハードに使う道具だからこそ、素材の劣化スピードや手入れの手間は気になるところです。仕様表を見る限り、パワーグリップはラバーとマジックテープの組み合わせが主流となっています。
マジックテープ部分は長期間使い続けるうちに粘着力が落ちたり、縫製がほつれたりすることがあります。また、ラバー部分が削れてくる消耗品としての側面も強いです。
リストストラップはシンプルな一枚布で作られているものが多く、金具さえ頑丈であれば非常に長く使えます。汚れたらそのまま洗濯ネットに入れて洗える点も、布製ならではの強みと言えます。
狭い空間での収納と持ち運び
自宅の限られたスペースでトレーニング用具を管理する場合、かさばらないサイズ感は意外と重要です。パワーグリップはパッド部分や手首のクッションに厚みがあるため、バッグの中でそれなりの存在感を放ちます。
リストストラップはただの紐状の布なので、丸めればポケットにすっぽり収まるほどコンパクトになります。使わないときの収納場所に困ることはまずありません。
荷物を極力減らしたい人や、省スペースで道具をまとめたい人にとって、この収納性の違いは選ぶ際の大きな判断材料になります。

トレ仲間からの質問
Q.01初心者にはどちらの補助具がおすすめですか?
素早い脱着でトレーニングのテンポを崩したくない場合はパワーグリップが向いています。一方で、価格を抑えてシンプルに握力を補いたい場合はリストストラップが良い選択肢になります。
Q.02リストストラップは自宅での懸垂でも使えますか?
使えます。握力が先に負けて背中を追い込めないときに、バーに巻き付けることで回数を伸ばすサポートをしてくれます。
Q.03サイズ選びで気をつけるべきポイントはありますか?
パワーグリップは手首の周径に合わせてサイズが分かれていることが多いので、メーカーの仕様表を確認することが大切です。リストストラップは基本的にフリーサイズが中心となります。
内容の誤りや販売終了に気づいたら、お知らせください。確認して直します。
次のセット
このノートを共有:
← ノート一覧へ